[インディ・ジョーンズシリーズ]
WOWOWの一挙放送で好きになった映画なので、インディ…村井国夫さん、マリオン…土井美加さん、ショーティ…野沢雅子さん、ヘンリー…宮川洋一さんのソフト版派です。村井さんはこの映画の吹替で知ったので、正直に言えば俳優というイメージは私の中にはありません。このサイトで村井さんを声優扱いしているのはそのためです。
[スター・ウォーズ旧三部作]
こちらもWOWOWの一挙放送で好きになった映画なので、ルーク…島田敏さん、レイア姫…高島雅羅さん、ハン・ソロ…磯部勉さん、ランド…若本規夫さん、C-3PO…野沢那智さん、オビ=ワン…納谷悟朗さん、ダース・ヴェイダー…大平透さんのソフト版派です。面白い事に“Lightsaber”を「ライトサーベル」と訳していました。当時はまだセーバーという呼び方が浸透していなかったのでしょうか?
今のルーカスフィルムが吹替を作ったら、ルーク・スカイウォーカー…須田祐介さん、レイア・オーガナ…川庄美雪さん、C-3PO…岩崎ひろしさん、ベン・ケノービ…森川智之さん、ヨーダ…多田野曜平さん、ダース・ヴェイダー…楠大典さん、ボバ・フェット…金田明夫さん、グランド・モフ・ターキン…伊藤和晃さん、パルパティーン皇帝…青森伸さんになるのかも?
[スター・ウォーズ新三部作]
本職の声優のみのキャスティングで安心して観る事が出来ます。ただし、字幕と同じ誤訳をしている所があるので注意が必要です。特に大変な誤りはEP3でパルパティーンが銀河帝国誕生を宣言する重要なシーンで“first galactic empire”を「第一銀河帝国」としてしまっている所です。口の動きを考えると「史上初の銀河帝国」が妥当な所でしょうか。
[ダイ・ハードシリーズ]
レンタルDVDの一気見で観たので、樋浦勉さんのソフト版派です。なので、「4.0」も「ラスト・デイ」も後から樋浦さんのバージョンが作られて本当に嬉しく思います。
[バック・トゥ・ザ・フューチャー三部作]
三作とも金曜ロードショーを見て好きになった映画なので、無論三ツ矢マーティ・穂積ドク派です。ソフト版の山寺マーティ・青野ドクも決して悪くはないんですけど…あえて簡単な言葉で比べるなら、より少年ぽいのが三ツ矢マーティでそれにかっこよさを足したのが山寺マーティ、よりエキセントリックなのが青野ドクでそれを少しマイルドにしたのが穂積ドクという印象です。ちなみに、ドク(三ツ矢版派ならドックと呼ぶべき?)のマーティへの二人称は「お前(by青野ドク)」より「君(by穂積ドク)」の方が温かみが感じられて好きです。
[マトリックスシリーズ]
第3作「マトリックス レボリューションズ」にて、キアヌ・リーブス演じる主人公・ネオが仲間のベインに襲われるシーンで、ベインが発した言葉から、ネオはベインの体が宿敵・スミスに乗っ取られた事を悟ります。
(ソフト版吹替)
ネオ:何が望みだ?
ベイン:君と同じだよ。 (中略) そうだな。分かったか、アンダーソン君。
このベインの台詞なのですが、テレビ版吹替では…
(テレビ版吹替)
ネオ:何が欲しい?
ベイン:あなたと同じものよ。 (中略) そうだ。やっと気づいたな、アンダーソン君。
ベインが女性口調になっています。さらに字幕版では…
(字幕版)
ネオ:何が望みだ?
ベイン:“あなたと同じ” (中略) 気づいたようだな アンダーソン君
やはり女性口調で、強調する記号?もついています。この字幕自体は昔のDVDでも同じだったと思います。参考に英語字幕も書いてみます。
(原語)
Neo:What do you want?
Bane:I want what you want. (中略) Yes. That's it, Mr.Anderson.
この“I want what you want.”という台詞からネオはスミスの存在に気付いたという事なのですが、女性口調なのは「レボリューションズ」の前半で、ネオ達に協力する“預言者(媒体によっては「オラクル」)”というお婆さんの姿をしたプログラムに会うシーンの台詞に対応していると考えられます。これも各翻訳を並べてみましょう。
(ソフト版吹替)
ネオ:(前略) 何が望みだ?
預言者:私が望むものはあなたと同じ。あなたと同じぐらい必死に求めている。
(テレビ版吹替)
ネオ:(前略) 何が望みです?
預言者:あなたと同じ。同じ事を望んでるの。だから最後まであなたに付き合うわ。
(字幕版)
ネオ:(前略) 何を望んでる?
預言者:私の望みは あなたと同じ あなた同様 必死に求めてる
(原語)
Neo:(前略) What do you want?
The Oracle:I want the same thing you want, Neo. And I'm willing to go as far as you are to get it.
ネオが望んでいるのは人類VS機械の戦争を終わらせる事。そして預言者もそれは同じ。
そして、この後ネオは現実世界に戻り、預言者は現れたスミスにプログラムを上書きされ、スミスの姿に変えられてしまいます。
その後、“I want what you want.”という台詞から、ネオはベインの中のスミスに気づく事になり…ってちょっと待って下さい。
ベインがスミスに乗っ取られたのは第2作「マトリックス リローデッド」の途中でした。
その直後に現実世界のベインの体にスミスが入り込み、彼が倒されるまでマトリックスに戻るシーンはなかったはずです。
なぜ、ベインの中のスミスは預言者の言葉を知っていたのでしょうか?
全てのスミスは意識を共有し、得た情報は常に更新されている?
マトリックスという仮想世界なら、プログラム間のやり取りと考えればまだ分かるのです。
しかし、先述の通り、現実世界のベイン(スミス)がマトリックスに再接続したシーンはなかったと思います。
プラグでマトリックスに繋がらなくても、情報がアップデートされている…?どうもしっくり来ません。
現代のWi-Fiみたいに、無線でベインの脳に常時接続していたとでも言うのでしょうか?
それに、あえてここまで触れてきませんでしたが、この説ではソフト版吹替において女性口調ではなく、普段のスミスの話し方になっていた説明が出来ません。
…ここで第2作「リローデッド」に戻ります。ネオが戦争を終わらせるため、マトリックス内のソースという場所に向かう途中でスミスが立ち塞がるシーンです。
(ソフト版吹替)
ネオ:何が望みだ、スミス?
スミス:まだ分からないのか? (中略) 私の望みは君と同じ。全てが欲しい。
(テレビ版吹替)
ネオ:何が欲しいんだ?
スミス:まだ分からないのか? (中略) 私が欲しいのは君と同じもの。全てが欲しいんだ。
(字幕版)
ネオ:何が欲しい?
スミス:分からないのか? (中略) 君と同じものだよ 全てが欲しい
(原語)
Neo:What do you want, Smith?
Smith:You haven't figured that out? (中略) I want exactly what you want. I want everything.
こちらも似たような事を言っていますね。
この事から、「レボリューションズ」での台詞は、「リローデッド」のスミスの台詞を受けたものであり、シリーズを通じた伏線だったのではないかと考えます。
おそらく、テレビ版吹替は放送という形態もあり、「レボリューションズ」のみ視聴した人でも分かるようにしたかったのではないかと思われます。
そのため、解釈が似ている字幕の翻訳も参考にしたのではないかと想像しました。